今年度、池田市「こころのケア講座」のファシリテーターを務めさせていただき、5月から8月、そして11月から3月まで、1年間にわたり講座が開催されました。
ご参加くださった皆さま、そして開催にあたりご協力くださった関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
境界線・トラウマ・暴力の構造を学ぶ講座
この講座では、心のケアをテーマに、以下のような内容をお伝えしてきました。
まず、自分を守りながら人と関わるための「境界線」について学びました。自分の気持ちや価値観を大切にしながら、人と関係を築いていくためにとても大切な考え方です。
トラウマとは何か、傷つきが心や体にどのような影響を与えるのかについて理解を深めました。
また、暴力は個人の性格の問題ではなく、構造によって起こるものであること、そして被害を受けた私たちには何の責任もないということについてもお話ししました。
なぜ加害が起こるのか、そして回復とはどのようなプロセスなのかについて、皆さんと一緒に考える時間となりました。
性暴力の被害で起こる「凍りつき反応」
講座の中では、性暴力などの被害の場面で起こりやすいと言われている解離反応や、「凍りつき(フリーズ)」という反応についてもお話ししました。
危険な状況に直面したとき、人の体には「戦う」「逃げる」「凍りつく」といった防衛反応が起こることがあります。これは意志の問題ではなく、体の自然な反応です。
こうした仕組みを知ることで、「なぜあの時動けなかったのか」と自分を責めてしまう気持ちが少しでも軽くなることを願っています。
自助グループで体験を共有する時間
この講座では、後半の時間に対面での自助グループも実施しました。
講座を聞く中で湧き上がった思いを、参加者同士で安心して語り合う時間です。
当事者同士で体験を共有することで、自分の経験を見つめ直し、回復と向き合う大切な時間になったと感じています。
ボディワークの効果を実感
講座の中では、簡単なボディワークも取り入れました。
頭で理解する内容が多い講座の中で、体を通して自分の感覚に戻る時間は大変好評で、私自身もボディワークの持つ力を改めて実感しました。
心のことを考えるとき、体の感覚に戻ることはとても大切です。
今後もこうした方法を積極的に取り入れていきたいと考えています。
これからも女性の回復を支える活動を
この講座を実施する機会をいただいた池田市の皆さま、そして参加してくださった皆さまに、改めて感謝申し上げます。
これからも、一人でも多くの女性が自分の尊厳を取り戻し、回復への道を歩むことができるよう、取り組みを続けていきたいと思っています。
女性たちが安心して自分の経験を語り、学び、回復へ向かうことができる場を、これからも丁寧に育てていきたいと思います。
心のケア講座で大切にしていること
「こころのケア講座」では、トラウマや心の傷について理解を深めるだけでなく、
- 境界線(バウンダリー)
- トラウマ反応
- 暴力の構造
- 自尊心と回復
といったテーマを通して、自分自身を大切にする力を取り戻すことを大切にしています。
こうした学びが、同じように悩みを抱える方の助けになればと願っています。
今後も、この講座を一人でも多くの女性たちに届けていけるよう、活動を続けていきたいと思います。

市立図書館があり落ち着く雰囲気です
