ボディーワーク
(キャパシター/Capacitar)
ボディーワーク(身体を通したこころのケア)は、日常の中で自分自身が行えるセルフケアの一つです。
キャパシター(Capacitar)は、そうしたボディーワークの考え方を体系化した、国際NGO「キャパシター・インターナショナル(Capacitar International)」が提供するプログラムです。
ACOA大阪では、こころとからだのセルフケアの一つとして、こうしたボディーワーク(キャパシター)を日常的な実践に取り入れています。
代表の熊田梨恵は、キャパシター・インターナショナルの日本チーム「キャパシタージャパン(Capacitar Japan)」のチームメンバーとして、キャパシターを伝える活動を行っています。
キャパシターは、医療行為や心理療法の代替を目的とするものではなく、日常の中で自分自身が行うセルフケアとしてのボディーワークです。
専門的な知識や道具を必要とせず、誰でも自分のペースで取り組むことができます。
キャパシター(CAPACITAR)とは
キャパシター(Capacitar)は、こころとからだを整えるセルフケアのボディーワークです。
呼吸ややさしい動き、手を使ったシンプルなワークなどを通して、緊張した神経を落ち着かせ、自分の中の安心感や回復力に戻っていくことを大切にしています。
言葉で気持ちを整理することが難しいときでも、からだにやさしく働きかけることで、心身のバランスを取り戻すことを目指します。
特別な道具や経験は必要なく、年齢や体力を問わず、誰でも日常の中で取り入れられるのが特徴です。
キャパシターの語源
「Capacitar(キャパシター)」はスペイン語で、
「力を与える」「本来の力を取り戻す」「可能性をひらく」という意味を持つ言葉です。
キャパシターは、専門家が「治す」ための方法ではなく、
一人ひとりが自分自身の回復力に気づき、それを使えるようになることを大切にしています。
「自分でできる」「自分に戻れる」という自己効力感を育てるセルフケアです。
ニカラグアから始まった背景
キャパシターは、アメリカの教育学と心理学の専門家であるパトリシア・マティス・ケイン博士(Patricia Mathes Cane,PhD in Multicultural Wellness Education)によって創設されました。
1980年代、内戦や貧困、暴力の影響で深い心身の傷を抱えた人々が多く暮らしていた中米ニカラグアで、彼女は人々と共に活動を行っていました。
当時、医療や心理的支援が十分に行き届かない状況の中で、
「専門家や特別な設備がなくても、人が自分自身と仲間を支え合える方法はないか」
という問いから生まれたのが、キャパシターです。
呼吸法、やさしいボディーワーク、手を使ったセルフケアなど、
文化・宗教・言語を超えて誰もが使えるシンプルな方法が整理され、
人々が「自分で自分を整える力」を取り戻していくことが大切にされてきました。
その後キャパシターは、災害被災地、紛争地域、性暴力被害者支援、医療・福祉・教育の現場など、
世界45カ国以上に広がり、現在も国際NGOとして活動を続けています。
日本では、東日本大震災を契機に活動が始まり、国内へと広がってきました。
一貫して大切にされているのは、安全で、やさしく、誰でも簡単に取り組めるセルフケアであることです。
ボディーワークとしてのキャパシター
キャパシターは、「考え方を変える」のではなく、
からだの感覚に着目します。
強いストレスやトラウマを経験すると、からだは無意識に緊張し、
呼吸が浅くなったり、思考が止まったり、感情が揺れやすくなります。
キャパシターのボディーワークは、そうした反応を「異常」とせず、
生き延びるための自然な反応として尊重しながら、少しずつ安心できる状態へ戻る手助けをします。
無理に思い出すことはせず、
自分のからだにとっての心地良さを大切にしながら行えることが、キャパシターの大きな特徴です。
実際の実践としては、定期的な練習会や講座の中で、こうしたボディーワークを取り入れています。
キャパシターは、こんな方に向いています
キャパシターは、次のような方に向いているセルフケアです。
気持ちがいっぱいいっぱいになりやすく、まずは落ち着きたいと感じている方
考えすぎてしまい、頭では分かっているのに体がついてこない感覚がある方
つらい体験について、言葉で話すことが負担に感じる方
ストレスや緊張を、日常の中でやさしく整えたい方
支援職・医療職・教育関係など、人を支える立場にあり、自分自身のケアも大切にしたい方
また、キャパシターは、
「今は強いことをする余裕がない」
「無理に変わろうとしたくない」
という状態の方にも取り入れやすいセルフケアです。
キャパシターは、医療や心理療法の代替ではなく、
日常のセルフケアとして無理のない範囲で行うものです。
個人のセルフケアとしてだけでなく、
医療・福祉・教育・地域の現場や、企業・自治体においても、
ストレスマネジメントや心理的安全性の土台づくりを目的として活用されています。
私たちのキャパシター活動実績
- 池田市こころのケア講座
- 企業様向け研修
- 2025年11月5日@大阪箕面イベント
- 毎週朝会(定期のセルフケアセッション)
キャパシターのボディーワークにご関心のある方は、
お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
