NPO法人パブリックプレス
開催案内
●自助グループ・読書会
毎月第三土曜日10時~12時、阪急池田駅徒歩3分の場所で開いています。
予約・申し込み等は不要ですが、場所はお問い合わせいただきましたらご案内いたします。
●自助グループ・アートワーク
毎月第2金曜19時~20時、オンラインで開いています。
事前にお申し込みください。
生きづらさを抱える女性たちがつながり合える、安心安全の場づくりを行っています。
お問い合わせからどうぞ。
毎月の開催案内はメルマガ・公式LINEからお送りしています。
★参加者の声はこちら!
★グループの具体的な開催内容などの詳細はセルフヘルプグループプラットフォーム「wreath」さんのACOA大阪のページからもご覧いただけます。


ピアサポートグループとは
自助グループ、セルフヘルプグループとも言います。
厚生労働省e-ヘルスネット「自助グループ」
同じ問題をかかえる人たちが集まり、相互理解や支援をし合うグループ。
交通被害者やアルコールや薬物などの依存症のひとたち、犯罪被害者など同じ問題をかかえる人たちが自発的に集まり、問題を分かち合い理解し、問題を乗り越えるために支えあうのが目的のグループです。
同じ問題をかかえているひたたちが対等な立場で話ができるため、参加者は孤立感を軽減されたり、安心して感情を吐露して気持ちを整理したり、グループの人が回復していくのをみて希望を持つことができたりと様々な効果が期待できます。
メンタルヘルス関連の自助グループ(じじょグループ、Self Help Group)とは、なんらかの障害・困難や問題、悩みを抱えた人が同様な問題を抱えている個人や家族と共に当事者同士の自発的なつながりで結びついた集団。その問題の専門家の手にグループの運営を委ねず、あくまで当事者たちが独立しているというのが特徴的である。
その役割は、このかかわりの中で自ずから問題への取り組みの姿勢や理解の仕方の上で、自己変容的な成長が期待されること、また彼らを取り巻く地域社会との関わり方、受け入れられ方にも変化が出てくることなどがある。こうした取り組みは、1930年代にアメリカのアルコホーリク(アルコール依存症者)の間でうまれ、その後、摂食障害や、麻薬、覚せい剤、仕事、ギャンブル、買い物、恋愛、食事などのさまざまな嗜癖に悩む当事者たちの間の自助組織が、さまざまなかたちで形成されてきた
主要な特徴
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体験の共有、分かち合い
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「治療者 - 被治療者(医師と患者)」の関係ではなく、「仲間」
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自分の抱える問題や悩みをしっかりと直視すること
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強制ではなく、自発的な参加
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相互支援と相互扶助
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互いに対等であること
こうした組織は、当初はアルコール依存症の当事者の集まりからスタートしたが、現在ではギャンブル、ドメスティックバイオレンス、薬物など各種依存症者の会をはじめ、糖尿病やがん患者などの患者会や、さまざまな障害の当事者やがんで乳房を切除した女性の会、不登校や学習障害などの問題を抱えた子をもつ親の会、セクシュアルマイノリティや特定のライフスタイルを共有する人たちの会など、さまざまな広がりを見せている。
グループの中では、互いに実名を伏せて、匿名で関わりあうことが多いことから、匿名グループ(Anonymous)という言い方もされる
アメリカで始まった自助グループ活動は日本でも1970年代に取り入れられ、アルコール依存症の人たちの活動(AA)が始まりました。その後、徐々に様々な分野で取り組みが始まり、薬物依存、ギャンブル、DVサバイバーの当事者たちの活動として広がっています。
最近では国も依存症への対応策として、2017年に依存症対策総合支援事業をスタートし、依存症に対応する医療機関など拠点整備、専門スタッフ育成、地域の相談窓口整備、依存症の知識や情報の普及啓発などを始めました。その中で自助グループの活動も取り上げられています。ただ、対象はアルコール依存、薬物依存症、ギャンブル等依存症、ゲーム依存症等とされています。
国内でも様々な活動があり、情報を集約している団体もあります。
・依存症対策全国センター(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター内)
当法人で自助グループを行おうと考えた理由
●私自身がDVサバイバーとして自助グループに通った経験
私は育った家庭でのDV経験によるトラウマから自己肯定感を育むことができず、摂食障害、自傷行為などの依存症に苦しみ、克服してきた経験があります。その過程でDVや摂食障害の当事者の集まる自助グループ通うようになり、命を救われました(私が自助グループに通った背景、自助グループの体験談)。サバイバーは自身を「普通ではない」と思っていることがほとんどのため、社会から孤立していたり、集団にいても理解者を見つけられず孤独を感じていることが多く、孤立ゆえに痛ましい状況に遭う人が多くいます。一方で、サバイバーには困難な状況を生き延びてきた力、同じ境遇にある人たちと支え合う強い力も同時に存在していると実感してきました。同じ境遇にある人同士が時に泣き、笑い合いながらつながれる居場所を得て、役割を見出すことで、社会とつながっている感覚が生まれ、互いを支え合う力が生まれる場を見てきました。支えられる人間には、支える力も同時に存在しており、それが生きる力になることも感じていいます。人を支えるには社会との「関係性」の支援が必須だと考えるようになりました。
●反響が大きかった体験記事
DVサバイバーとしての体験と克服過程を書いた記事(ハフィントンポスト、2017年)が大きな反響を呼びました。全国から共感の感想が多く寄せられたことから、同じ悩みを持つ人が多いことに驚き、社会的な必要性を感じました。コロナ禍でDVや虐待などが増えて多くの女性たちが居場所を失って孤立し、追い詰められた状況にあると知り、自分と同じ苦しみを抱えて悩む女性たちのための居場所づくりがいると考えるようになりました。
●生活困窮者に対する支援活動は、関係性の支援が行われている
これまで医療記者として、多くの困窮者支援活動、まちづくり活動の現場を取材してきました。各活動に一貫しているのは既存のコミュニティで希薄化してしまった人同士のつながり、関係性を改めてつくる支援をする中で「居場所、役割、仲間、誇り」を重要視していることです。数々の社会課題に共通する課題が「孤立」だと感じるようになり、関係性の支援としての居場所づくりがいると考えるようになりました。
●色々なタイプの自助グループがあり、選択肢が増えるといいと思った
国内では既に色々な自助グループがあり、皆様の素晴らしいご活動と歴史に敬服しております。ただ、自助グループも人同士が集まる活動なので、たまたまその時に集まっている人同士の相性が合わなかったり、そのグループの個性があったりすると感じてきました。一つの自助グループがどんな人にも合う、というのは稀だと思います。自助グループに通いたいと思った人が「自分にはここがいいな」と選べるよう、自助グループの選択肢が複数あるといいなと思ってきました。既に活動実績を持っておられる団体の皆様に敬意を表したうえで、当法人の行う活動も女性たちの選択肢の一つになることができればと考えています。