top of page
執筆者の写真kumada rie

親が境界線を持つことの難しさ

5/26に阿真京子さんの子育てに関する勉強会にコラボ参加させていただきました。普段から子どもや保護者に関する様々な支援活動を行っておられる阿真さんのお話は、一人の母親として本当に勉強になり、教えて頂くことだらけです。


私自身は子育てに関して何か言える立場ではないですが、普段「境界線」についてお伝えしたり、勉強したりしている立場から、あまさんの子どもとのかかわり方を境界線で整理してお伝えさせていただきました。


キモになる部分はぜひアーカイブをご覧頂ければと思いますが、大事なことはコミュニケーションには尊重と侵害があり、その二つは両立しない、ということを理解することだと思っています。侵害というときつい感じもしますが、何となく嫌だと思うこと(後から嫌だと気付くこと)をされるのも侵害のうちに含まれます。もちろん、人によって捉え方や感じ方の度合いは違うので、一概にこれが侵害というのは難しいですのですが。暴力行為はもちろん侵害に当たりますが、例えば自分のいないところでうわさ話をされるとか、勝手に持ち物を見られる、なども侵害に入ってきます。


子どもとのかかわりの中で、これは尊重かな、侵害かな、と立ち止まってみようと、私も日々の子育ての中で取り組んでいます。とはいえ、日本では親自身が境界線を曖昧にされたり、侵害されて育ってきていることの方が多いと思うので、難しいです。人間は腹が立ったり、イラっとした時は、大体昔に慣れ親しんだ考え方や行動パターンが出てきてしまうと言われています。だから、自分が親から言われたことやされたことをそのまま実行する方が簡単です。私も、自分が親からされていた、不機嫌で相手をコントロールしようとすることや

、受動的攻撃の方が何も考えず簡単にできてしまいます。自分が怖くなるぐらいです。


立ち止まって考えたり、思考・言葉・行動を変えることは、非常にエネルギーが要るので想像以上に結構大変です。簡単じゃないなあ、と毎日思っています。


また、自分の境界線、自分にとって何が尊重(YES)であり、何が侵害(NO)かを考えることは、痛みを伴う場合があります。自分が親や友人などにされて嫌だったこと、悲しかったことなどを思い出したりして、苦しくなることがあります。自分自身の境界線を見つめ直す時は、支援者なり自助グループなり、誰か自分の話を受け止めてくれる人がそばにいてくれた方が安心だと感じています。


自分の境界線を伝えたり、守るための方法も、ある程度は練習が要ります。慣れれば誰でもできるし、その方が自然で心地良く、人間関係もスムーズになってきます。


とはいえ、子育ては24時間365日のことだし、「練習」なんてないので、本当に難しいです。


参加してくださった皆様は、お子さんのために、やり方を変えよう、どうしたらいいだろうと真剣に考え、変化を起こしていくことに取り組んでいかれる強さを持った方々ばかりだと思っています。保護者として、人としての強さを持っておられます。あきらめずに考え、行動し、取り組んでいく、そんな強さを皆様持っておられます。すごく大変なことだけれど、私も日々実践していこうと、改めて思いました。


阿真京子さん、御参加くださった皆様方、貴重な機会を頂戴し、本当にありがとうございました。




Comentarios


Los comentarios se han desactivado.
bottom of page