ACOA大阪3回目の勉強会でした。
暑い中にも関わらず、今回はたくさんの方においでいただけました。参加者同士、互いの生い立ち、養育環境などについてのシェアを多くしました。すでに、自助グループになっているような勉強会でした。
今日のテーマは「DV虐待・暴力の本質」について。
自分の認識を一つ新たにしたのは、最近ではDVサイクルに入っている男女について、最近では「共依存」という表現はしないそうです。共依存と言ってしまうと、暴力を受けている女性側にも非があるように聞こえてしまうから。暴力を振るう方が悪いのだから、単純に「抜けられなくなっているだけ」という表現をするそうです。私も共依存という言い方をしていたので、今後注意しようと思います。
また、よく勘違いされがちなことについて、加害者のストレスや怒りが溜まると暴力が爆発すると言われています。そう聞くと、ストレスや怒りが悪いような気がしますが、それ自体は悪いことではありません。誰でも怒りやストレスは持ちますし、持っても暴力を振るわない人はいます。つまり、暴力の本当の原因は『「暴力を振るってもいい」という間違った認識を持っていること』なのです。これには頷かされます。暴力を振るっていいと思っているから、暴力が起こるわけなんですよね。怒りやストレスが悪いわけじゃない。暴力はいけないことだという認識をしっかり持てていれば、暴力は起こらない。
暴力を振るうことの動力は、加害者の支配への執着にある。加害者と被害者の性格がどうの、という問題ではないのですね。相手を自分の意のままにするには、暴力を使うことが最も効果的で手っ取り早いというふうに、加害者は間違った学習をし、間違った確信を深めてしまう。これが動力となるということでした。
こう思うと、私の父親を思い出します。父親は、母や私をコントロールすることに強くこだわっていたと思います。「コントロールできる、その力を持つ自分」に執着していたんだと思います。だから、言うことを聞かないと烈火のように怒りました。強い自分でいたくて、暴力という方法で確かめ続けたのかもしれません。こちらは被害を受けるので、甚だ迷惑なことです。自分の問題は自分で解決してほしい。自分で解決しないから、延々と暴力を続けるのでしょうし。
非常に重たい話でした。ただ、こうした支配や暴力について言語化できると、色々腑に落ちて、理解が進みます(腹は立つけど)。これはとても大きいことだと思います。
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